「神宿る島」をご存知でしょうか。
福岡県宗像市の沖合約60kmに浮かぶ沖ノ島――。この島全体がご神体とされ、一般人の上陸は禁止。島で見聞きしたことを決して口外してはならないという「不言様(おいわずさま)」の掟が今も守られる、神秘の島です。
そして、この沖ノ島を遥拝する神社こそが、宗像大社(むなかたたいしゃ)。
2017年、「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」としてユネスコ世界文化遺産に登録されたこの聖地は、古代から海の守護神として崇敬され、現代では交通安全・道開きの神様として、全国から参拝者が訪れます。
「人生の道に迷っている」 「新しい道を切り拓きたい」 「安全に目的地へ辿り着きたい」
そんな願いを持つあなたへ。
宗像大社は、古代から航海者を守ってきた神様が、あなたの人生という航海を、安全に導いてくださる聖地です。そして、日本最古の神籬(ひもろぎ)が残る高宮祭場には、天と地を繋ぐ強力なエネルギーが満ちています。
この記事では、宗像大社の御祭神とご利益、世界遺産の価値、三宮(沖津宮・中津宮・辺津宮)の巡り方、そして参拝後に訪れたい周辺スポットまで、あなたが宗像大社で最高の開運体験をするための全てをご案内します。
さあ、世界遺産の聖地へ。
世界遺産に登録された、日本最古の海の神様

宗像大社とは
宗像大社は、福岡県宗像市に鎮座する、全国約6,200社の宗像神社・厳島神社の総本宮です。
【基本情報】
- 所在地:福岡県宗像市田島2331
- 電話:0940-62-1311
- 参拝時間:
- 境内自由
- 祈願殿:9:00〜16:30(受付16:00まで)
- 神宝館:9:00〜16:30(最終入館16:00)
- 拝観料:境内無料(神宝館は有料:大人800円)
- 公式サイト:https://www.munakata-taisha.or.jp/
ユネスコ世界文化遺産に登録
2017年7月、宗像大社は「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」として、ユネスコ世界文化遺産に登録されました。
登録理由
- 古代祭祀遺跡としての価値
- 沖ノ島から出土した約8万点の国宝(海の正倉院)
- 4世紀から現代まで続く信仰の継続性
- 東アジアとの交流の証
世界遺産に登録されたことで、宗像大社は単なる神社ではなく、人類共通の宝として認められたのです。
宗像三女神――海の道を司る女神たち
宗像大社には、「宗像三女神(むなかたさんじょしん)」と呼ばれる三柱の女神が祀られています。
沖津宮(おきつぐう):沖ノ島
- 田心姫神(たごりひめのかみ)
- 沖ノ島全体がご神体
- 一般人立入禁止
中津宮(なかつぐう):大島
- 湍津姫神(たぎつひめのかみ)
- 宗像市の沖合約11kmの大島に鎮座
- フェリーで参拝可能
辺津宮(へつぐう):宗像市本土
- 市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)
- 宗像大社の本社
- 最もアクセスしやすい
この三女神は、天照大御神と素戔嗚尊の誓約(うけい)によって生まれた神様で、航海安全・交通安全・道開きの力を持っておられます。
なぜ「道開きの神様」なのか
古代、日本と大陸(朝鮮半島・中国)を結ぶ航路は、玄界灘を渡る危険な道でした。その航路の要所に鎮座するのが、宗像三女神。
航海者たちは、宗像の神様に祈りを捧げ、無事に海を渡りました。この「海の道を守る」信仰が、現代では「人生の道を開く」「交通安全」というご利益に繋がっているのです。
- 車の運転を守る
- 人生の岐路で正しい道を選ぶ
- 新しい道を切り拓く
- 旅の安全を守る
宗像の神様は、あなたの人生という航海において、安全に目的地へ導く羅針盤なのです。
主なご利益
交通安全・航海安全
車、船、飛行機など、あらゆる乗り物の安全を守る
道開き・開運
人生の新しい道を切り拓く。進むべき道を照らす
海上安全
漁業関係者、海運業者に篤く信仰される
厄除け・災難除け
人生の困難を乗り越える力を授ける
縁結び・良縁
市杵島姫神は、弁天様と同一視され、良縁をもたらす
金運・財運
弁天様としてのご利益
国家安泰
古代から国家鎮護の神として崇敬される
宗像大社は、「道」に関わる全てのご利益を授けてくださる神社なのです。
三宮巡り――沖津宮・中津宮・辺津宮を繋ぐ信仰の道

宗像大社の三宮とは
宗像大社は、実は一つの神社ではありません。三つの宮から成り立っています。
- 沖津宮(おきつぐう):沖ノ島(一般人立入禁止)
- 中津宮(なかつぐう):大島(フェリーで約25分)
- 辺津宮(へつぐう):本土(車でアクセス可能)
この三宮を巡ることを「三社参り」と言い、最も完全な参拝とされています。
辺津宮(へつぐう)――本土の本社

所在地:福岡県宗像市田島2331
一般的に「宗像大社」と言えば、この辺津宮を指します。最もアクセスしやすく、多くの参拝者が訪れます。
見どころ
- 本殿:市杵島姫神を祀る
- 高宮祭場:日本最古の神籬、最強のパワースポット
- 神宝館:沖ノ島の国宝8万点を展示
- 第二宮・第三宮:沖津宮・中津宮を遥拝
中津宮(なかつぐう)――大島の聖地

所在地:福岡県宗像市大島1811
宗像市の沖合約11kmの大島に鎮座。フェリーで約25分で到着できます。
アクセス
- 神湊港(こうのみなとこう)から大島までフェリーで約25分
- フェリー料金:片道620円(2024年時点)
- 運航本数:1日約10便
見どころ
- 本殿:湍津姫神を祀る
- 天の川:満天の星空(夜間)
- 沖津宮遥拝所:沖ノ島を遥拝できる
沖津宮(おきつぐう)――神宿る島、沖ノ島

所在地:沖ノ島(一般人立入禁止)
沖ノ島は、島全体がご神体とされ、現在でも一般人の上陸は禁止されています。年に一度、5月27日の大祭の際に、200名限定で男性のみが上陸を許されます(近年は抽選制)。
沖ノ島の掟
- 「不言様(おいわずさま)」:島で見聞きしたことを口外してはならない
- 「一木一草一石たりとも持ち出してはならない」
- 島で禊をしてから上陸(全裸で海に入る)
沖ノ島には、4世紀から9世紀にかけての古代祭祀遺跡が手つかずで残されており、約8万点もの奉納品が出土。
そのすべてが国宝に指定されています。これは「海の正倉院」と呼ばれるほどの貴重な文化財です。
三社参りのすすめ
最も完全な参拝
- 辺津宮を参拝
- 大島へ渡り、中津宮を参拝
- 中津宮の沖津宮遥拝所で、沖ノ島を遥拝
時間がない方
- 辺津宮を参拝
- 辺津宮内の第二宮・第三宮で、中津宮・沖津宮を遥拝
三宮を巡ることで、宗像三女神の完全なご加護を受けられます。可能であれば、ぜひ大島まで足を延ばしてみてください。
高宮祭場――日本最古の神籬が残る、最強のパワースポット

高宮祭場(たかみやさいじょう)とは
辺津宮の境内から少し歩いた場所に、高宮祭場があります。
ここは、日本最古の神籬(ひもろぎ)が残る聖地です。
神籬とは
神様が降臨する場所を示すもの。古代の日本では、建物を建てずに、神籬(榊などの木)を立て、神様を迎えました。
高宮祭場には、建物がありません。ただ、石で囲まれた祭祀場があるのみ。この簡素さこそが、古代の信仰の形を今に伝えているのです。
なぜ最強のパワースポットなのか
高宮祭場を訪れた人の多くが、「圧倒的なエネルギーを感じた」と語ります。
理由
- 天と地を直接繋ぐ場所:建物がないため、神様と直接対話できる
- 古代からの信仰の蓄積:数千年の祈りが蓄積されている
- 自然のエネルギー:森に囲まれ、清らかな気が流れている
高宮祭場に立つと、背筋が伸び、心が清められる感覚があります。それは、この場所が持つ強力なエネルギーによるものです。
高宮祭場での参拝作法
- 手水舎で身を清める
- 高宮祭場へ向かう参道を静かに歩く
- 祭場の前で一礼
- 二礼二拍手一礼
- 心を込めて祈る
- 一礼して退く
高宮祭場では、言葉ではなく、心で神様に語りかけることが大切です。雑念を払い、静かに、真摯に向き合ってください。
神宝館――国宝8万点を展示する「海の正倉院」

神宝館とは
辺津宮の境内にある神宝館(しんぽうかん)には、沖ノ島から出土した約8万点の国宝が展示されています。
【神宝館情報】
- 開館時間:9:00〜16:30(最終入館16:00)
- 入館料:大人800円、大学・高校生500円、中学・小学生400円
- 休館日:年中無休(臨時休館あり)
なぜ「海の正倉院」なのか
沖ノ島からは、4世紀から9世紀にかけての奉納品が、ほぼ完全な形で出土しました。
- 銅鏡
- 金製指輪
- 勾玉
- 刀剣
- ガラス玉
- ペルシャ由来のカットグラス
これらは、当時の日本と大陸との交流を示す貴重な証拠であり、すべてが国宝に指定されています。
奈良の正倉院に匹敵する文化財が、海の中の島から出土したことから、「海の正倉院」と呼ばれるようになりました。
神宝館を見学すべき理由
宗像大社を訪れたなら、神宝館は必見です。
- 世界遺産の価値を実感できる
- 古代の祈りの形を知ることができる
- 8万点の国宝という圧倒的な物量
歴史好き、考古学好きの方はもちろん、そうでない方も、その美しさと神秘性に圧倒されるはずです。
読者の「知りたい」に応える参拝ガイド

アクセス
【車でのアクセス(おすすめ)】
宗像大社は、福岡市内から車で約1時間の距離です。
- 九州自動車道「若宮IC」から約20分
- 福岡都市高速「香椎ランプ」から約30分
- 博多駅から約50分
カーナビ設定
- 住所:福岡県宗像市田島2331
- 電話番号:0940-62-1311
【電車・バスでのアクセス】
- JR鹿児島本線「東郷駅」下車、タクシーまたはバスで約10分
- 西鉄バス「宗像大社前」停留所下車、徒歩約1分
【大島(中津宮)へのアクセス】
- 神湊港(こうのみなとこう)まで車またはバス
- 神湊港から大島行きフェリーで約25分
- 大島港から中津宮まで徒歩約15分
駐車場情報
宗像大社駐車場
- 収容台数:約1,000台
- 料金:無料
- 利用時間:24時間
無料で1,000台という大規模駐車場があり、駐車には困りません。ただし、初詣期間(1月1日〜3日)は大変混雑します。
参拝時間・所要時間
境内参拝時間:24時間
社務所・神宝館:9:00〜16:30
所要時間の目安
- サクッと参拝:30分(本殿のみ)
- じっくり参拝:1時間30分(本殿+高宮祭場+第二宮・第三宮)
- 完全参拝:2時間30分(上記+神宝館)
- 三社参り:半日〜1日(大島へ渡る場合)
御朱印
受付場所:社務所
受付時間:9:00〜17:00
初穂料:300円
宗像大社の御朱印は、力強い墨書きが特徴です。「宗像大社」の文字と、神紋の朱印が押されます。
中津宮の御朱印
大島の中津宮でも御朱印がいただけます。三社参りをする方は、両方の御朱印を集めるのもおすすめです。
お守り・授与品
交通安全守
- 宗像大社といえば、これ
- 車、バイク、自転車などに
- 初穂料:800円前後
道開き守
- 人生の新しい道を切り拓く
- 就職、転職、起業の方に
- 初穂料:800円前後
縁結び守
- 市杵島姫神のご利益
- 良縁を願う方に
- 初穂料:800円前後
厄除守
- 厄年の方に
- 初穂料:800円前後
高宮守
- 高宮祭場のエネルギーを込めた特別なお守り
- 初穂料:1,000円前後
お守りは、神様との繋がりを保つ大切なもの。車のダッシュボード、財布、鞄に入れて、常に身につけましょう。
周辺スポット――参拝後に訪れたい開運&グルメ
道の駅むなかた
所在地:宗像市江口1172
宗像大社から車で約10分。地元の新鮮な海産物、農産物が購入できます。
- 鐘崎の天ぷら:練り物が有名
- 宗像の海産物:イカ、アジなど
- カフェ・レストラン:海鮮丼、定食
参拝後、道の駅で食事や買い物を楽しむのがおすすめです。
神湊港・海鮮料理

所在地:宗像市神湊
大島へ渡るフェリー乗り場がある神湊港周辺には、新鮮な海鮮料理店が並びます。
- 海鮮丼
- 刺身定食
- 焼き魚定食
宗像の海の幸を堪能してください。
宮地嶽神社

所在地:福津市宮司元町7-1
宗像大社から車で約30分。「光の道」で有名な宮地嶽神社も合わせて参拝すれば、福岡の二大聖地を巡る充実した旅になります。
↓↓↓宮地嶽神社の記事はこちら↓↓↓
【光の道2025年】宮地嶽神社の見頃時期・混雑対策ガイド!駐車場と最強の「一社一社」とは?
宿泊
福岡市内のホテル
宗像大社から福岡市内まで車で約1時間。福岡市内に宿泊し、翌日博多観光をするのもおすすめです。
宗像・福津エリアの宿
宗像・福津エリアには、民宿や温泉宿が点在しています。海の幸を味わい、ゆっくり過ごすには最適です。
宿泊予約サイトを活用して、口コミを参考に自分に合った宿を見つけてください。
まとめ――世界遺産が導く、あなたの人生の道

宗像大社は、単なる神社ではありません。
世界遺産として、人類共通の宝と認められた聖地。 沖ノ島という、神宿る島を擁する神秘の信仰。
高宮祭場という、日本最古の神籬が残るパワースポット。 交通安全・道開きという、現代人に必要なご利益。
すべてが揃った、唯一無二の聖地なのです。
あなたは今、人生のどの道にいますか?
迷っている道? 新しく切り拓こうとしている道? それとも、安全に進みたいと願っている道?
どんな道であれ、宗像の神様は、あなたを導いてくださいます。
高宮祭場に立ち、天と地を繋ぐエネルギーを感じてください。
神宝館で、古代の人々の祈りに思いを馳せてください。
大島に渡り、中津宮で、海の向こうの沖ノ島を遥拝してください。
その時、あなたの心に、進むべき道が見えてくるはずです。
宗像大社の神様が、あなたの人生の道を照らしてくださいますように。