今、いちばん売れている育児シリーズ「はじめてママ&パパ」の人気タイトル『はじめてママ&パパの しつけと育脳』。
本書では0才から6才までの家庭できる脳を育てるコツを、小児科医であり発達脳科学者でもある成田奈緒子さん監修のもとわかりやすく解説されています。
歯磨きなどの生活習慣に始まり、脳を育てる食事や、室内遊びや体を使った「親子」でできる遊び方、習いごとや英語学習など、誰かに聞いてみたいと思っているような子育てに関することが具体的に書かれてあり、安心感できる一冊です。
今回は本の内容を一部ご紹介しつつ子どものしつけと脳育てのポイントを解説していきます。
赤ちゃんは生後すぐからママの声を聞き分けている
親子でおしゃべりをすると子どもの頭が良くなると言われています。
ただ親子でおしゃべりしているだけで、子どもの頭が良くなるというならやらない手はありませんが、いつからどんな風に話しかければ良いのでしょうか?
赤ちゃんにおしゃべりをしてもリアクションが返ってこないので、「何を話していいのか分からない」というお母さんも多いと思いますが、赤ちゃんのリアクションがないからといって何も伝わっていない、ということではありません。
赤ちゃんは新生児の頃から既にお母さんの声を聞き分けることができ、生後6カ月の頃には既に大人とほぼ変わらない聴力があります。
お母さんの声に安心したり、周囲の声や音から心地よい刺激を受け取っているのです。
では赤ちゃんにどんなことを話しかけてあげれば良いのでしょうか?
最も簡単にできることは、今おこなっていることを実況中継することです。
「オムツ替えるよー」や「お風呂気持ちいいね」などのように、今の出来事をそのまま声に出して赤ちゃんに話しかけてあげましょう。
たとえ一方通行に思ったとしても、赤ちゃんはしっかり聞いていますので何気ない日常の出来事や気持ちを伝えてあげましょう。
子どもの脳を作っていくのは「親子の対話」と「関わり」
0才からの脳育てをおこなうにはママやパパできることが沢山あります。
むしろママやパパにしかできないことが沢山あるのです。お金をかけるのではなく、毎日の生活の中から少しずつ親子で積み上げていくことが大切です。
ママやパパが沢山子どもとおしゃべりをして、沢山関わっていくことは、子どもの心や脳を成長させるための大きな役割となっていくことでしょう。
本書の総監修である成田奈緒子さんは、脳を育てることは、心を育てることと同じだと言っています。
「心が育つ」とは、思いやりや思慮深さ、向上心や努力、自立心といった「人間として高度な心の機能」を持つ大人になるということであり、それこそが、子育てのゴールともいえます。では、具体的にどのようなことをしていくのがよいのでしょうか。
赤ちゃんの脳を育てる3つの働き
脳には主に以下の3つの働きがあり、この3つをバランスよく育てることが大切だと解説しています。
- おりこうさん脳:話したり、手先を動かしたり、考えたりする知的な働きをする
- からだの脳:体温や姿勢、呼吸や発汗、睡眠や食欲といった体の機能をつかさどる
- こころの脳:コミュニケーションや社会性をつかさどる
ではどんな時期にどんなことをするとバランスよく脳を育てることができるのでしょうか。
3つの脳は育つ時期が違う
「育脳」というと、早期教育や習い事を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
しかし、この3つの働きがいっぺんに育つわけではありません。
最初に育つのは「からだの脳」です。
これは、首がすわり、寝返りをし、たっちし……という体の発達や、夜寝て日中は活動する、空腹を感じて食べる、体温を調節するといった、無意識で働く体の機能をコントロールする部分です。
生後すぐから5才ごろまでに完成するので、まずはここをしっかり育てなくてはいけません。
「おりこうさん脳」は1才頃からゆっくりと発達していきますが、ぐんと成長するのは実は6才から14才ごろまでです。
そしてこの2つの脳がある程度育った段階で、「こころの脳」が10才を過ぎてようやく完成していきます。
なので、まずは「からだの脳」を育てていくことが肝心なのです。
本書の巻頭では、乳幼児期の”脳育て”のルールを、よくある事例を出しながら丁寧に解説しています。
さらに、この脳育ての考えをもとに、成長段階に合わせた脳育てのポイント、しつけの基本、食事、運動、家庭教育方法がたっぷりと紹介されています。
4〜6ヶ月 首すわり〜寝返りのころの”脳育て”ポイント
7〜11ヶ月 はいはい〜たっちのころの遊び方アドバイス
【まとめ】しつけと育脳は難しくない
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介したもの以外にも『はじめてママ&パパのしつけと育脳』では0才から始めることができる、脳を育てるための親子のコミュニケーション術が豊富に紹介されています。
月齢や年齢ごとに6歳まで詳しく解説されていますので、お子さんの成長度合いに合わせた親子での関わり方が一目でわかります。
また、イラストや写真などもを豊富に取り入れた実例がついた、分かりやすい構成となっているので、きっと子育てに迷ったときの指標となる一冊になると思いますよ。
本書を読んで早速今日から実践していきましょう。
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それでは。